宿敵・諸葛孔明を倒し、王朝’晉’の礎を築き上げた屈指の軍略家・司馬仲達。<br />人に恨まれてでも勝利をつかみ取る非情なる寝業師ぶりから、あまり人気もなく悪役視されてきたが、最終的に人生の覇者となったその生き様には、現代に生きる我々にも通じる重要な行動哲学を見ることができる。<br />目的完遂のためには手段を選ばなかったこの男の人間像から、混迷の時代を制する者の条件を問う。<br />