大日本帝国の行方が社会に暗雲を漂わせていた昭和初期。<br />人心に不安渦巻くこの時代に「世界主義・人類愛善・万教同根」の理想を掲げ、その実現に邁進する男がいた―大本教の大成者・出口王仁三郎。<br />度重なる弾圧にも屈することなく、彼を駆り立てたものは何だったのか。<br />そして何が多くの信者の心を魅きつけたのか。<br />後の新宗教にも多大な影響を及ぼした、一宗教家の破天荒な生涯を描く力作評伝。<br />