「言葉のルーツ」おもしろ雑学
「釘をさす」という言葉がある。
約束を破らないように、相手に念を押しておく時などに遣う、大人なら誰でも知っている言葉だ。
しかし、なぜ「釘をさす」ことが、そうした意味を持つようになったのか。
その理由を説明できる人はそう多くはいるまい。
昔の日本建築の特徴は、正倉院のように釘を一本も使わなかったところ。
ところが鎌倉時代ごろ「念のため」に釘を打ち付けるようになった。
それが転じて現在のような用い方になったのだという。
「釘をさす」は鎌倉時代に発生し、その原義が転じて現在の意味に。
そこに言葉のルーツを知る知的楽しみがある。
本書は、日常何気なく遣っているが、なぜそういうのかは知らない、そんな言葉のルーツを、慣用句、体にまつわる言葉から、コンピュータや経済用語など、最新のカタカナ言葉まで、意外な成立事情をズラリと紹介している。
言葉に関心を持つ人はもちろん、人前でちょっと自慢したい人までお役立ちの薀蓄本である。
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