中国人、会って話せばただの人 近くて遠い隣人との対話
五六民族が暮らす中国各地を旅すれば、言語、生活様式、宗教など、様々な文化を肌で感じる。
儒教や共産党の指導などでつくりあげられた「文明」が、中国の実像ではない。
「面従腹背(めんじゅうふくはい)」で中央のコントロールから逃れる地方官僚。
お上(かみ)の意向などよそに、日々の生活を楽しみ「鼓腹撃壌(こふくげきじょう)」を地でいく農村。
漢族との共存に腐心するチベット族……。
各地を広く踏査した気鋭の研究者が、北京や上海といった一部の大都市だけではわからない中国人のホンネを浮き彫りにする。
国家・民族の溝と対話に思索を巡らした中国紀行。
[目次より]広州、変わらない広州/愛国主義教育基地/「中国」をデザインした、三人の広東人/「洋教」の微妙な立場/改革開放のあだ花/麗江の憂鬱/「正統」幻想/中国のAIDS/和順が「世界遺産」になる日/「吐蕃」から「チベット自治区」まで/独立でも周縁化でもなく
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