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天孫降臨の謎 『日本書紀』が封印した真実の歴史

天孫降臨は、たしかな事実である……。
こう切り出せば、多くの人は「そんな馬鹿な」といぶかしがることであろう。
「神話」は絵空事であったとする、現在の常識的な理解からすれば、皇祖神・天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫が、高天原から日向(ひむか、宮崎県)の高千穂峰に舞い降りてきたという話を信じろ、というほうが無理な話なのである。
しかし、そう簡単には片づけられない「謎」が、神話には残されている、と著者はいう。
『日本書紀』を編纂した八世紀の朝廷が、天孫降臨の地を、なぜ南九州に求めたのか? ヤマトの政権はもっとほかの場所からやってきたのだが、それを隠匿する必要があって、南九州を選んだのではないか? そもそも南九州は皇祖神の「夷テキ」の地である。
そのまっただ中に「天孫が降臨」する必要があったのか? いったい「天孫降臨」に秘められた真実とは?気鋭の歴史作家が「建国神話に隠された真実」を大胆に読み解く。




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