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ドバイの憂鬱 湾岸諸国経済の光と影

世界中の建設用クレーンの半分が集中しているといわれるほどの好況に沸いたドバイでは、不動産バブルがはじけ、経済は沈滞、労働者の解雇も進められた。
「世界一」の規模だった数々の巨大プロジェクトは休止・延期を余儀なくされている。
労働者が解雇されたり、外国人が流出したりすることで、購買力も低下している。
世界同時不況のなか、経済も悪化しているのは、ほかの湾岸諸国も同じだ。
しかし、将来を期待させる材料も多々ある。
サウジアラビアでは人口増加による住宅不足が起きている。
これは、内需に支えられているだけに、不動産・建設業界にとって魅力的だ。
カタールは天然ガスの大輸出国となった。
アブダビは、ドバイを反面教師として、安定した経済成長を目指している。
ドバイも、すぐに景気が回復することはないものの、地域の中心としての地位は揺るがないものと思われる。
現状から、湾岸経済の今後をうらなう。




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