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龍の文明・太陽の文明

北方を起源とし、覇権主義的な性格を持っていた龍の文明。
一方、南の長江流域で発祥し、再生と循環の世界観を基本とした太陽の文明。
約七千年前、この全く性質の異なる二つの文明が中国大陸の北と南に存在した。
その後、二つの文明は衝突し、結果、漢民族支配の龍型・中華文明が覇権を握ることになった。
そして太陽の文明は滅び、一部は少数民族と日本民族へと受け継がれ生き残る。
著者は、「環境考古学」という分野を日本で初めて確立した。
現在手がけている「長江文明の探求」プロジェクトを通して、「長江文明の担い手は苗族をはじめとする少数民族だった」ことを発見。
その成果を本書で発表している。
内容、〇龍と王権〇南北構造のルーツ〇なぜ日本人は雲南省に共感するのか〇稲作漁撈文明の系譜――日本文明の源流を問う〇覇権主義から環境主義へ、など。
南北文明の壮大な興亡の歴史を読み解きながら、日本と中国の古代史に貴重な1ページを加える一冊。




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