人生に老後という名の時間はない
超高齢化社会の到来を間近に控えて、「老後」論議、「老後」ビジネスが花盛りである。
そこでは、さまざまな事例に基づきながら、数多の‘良き老後’が紹介されている。
微笑をたたえた老夫婦の写真とともに……。
しかし、それは本当だろうか? そもそも‘老後’という時間があって、それにはそれなりの生き方があるなんて前提は、いかにもうそ臭くないか? ‘老前’という言葉を聞いたことがあるだろうか? ‘老後’とはいつからそうなのか?……。
このようなことを積み上げてゆくと、‘老後’とは、社会が作った壮大なイリュージョン(幻想)であることがわかる。
ようするに、‘老後’という名の時間なんて、人生にはもとから無いのだ。
本書では、そのような考えの下、より成熟した大人としての楽しいシニアライフを提案する。
気が重くなる‘老後論議’から犠牲者を解放する、救いの書。
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