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老後は銀座で

老後は静かに田舎で暮らしたい……。
それもいいだろう。
しかし、「暮らし」は一時的な「滞在」ではない。
まして老後の住処は、そこでの「永住」を意味する。
ならば、交通機関や医療施設をはじめ、高齢者に必要なものを完備した、銀座に代表される「都市」こそ、老後を楽しむにふさわしい場所といってもよい。
本書では、現在70歳、実際に住居を都心に構えて充実した生活を送っている著者が、余生の過ごし方についての考えを詳しく開陳。
物質面でも精神面でも「身軽」で「上質」な、都会での老後の生活を強く提案する。
「人はドラマを求める」「冥途へのみやげは不要」「質に対して貪欲に」「ひいきの店をつくる」「観劇は二度味わう」「車や人の動きを見る」など。
心身ともに無理が利きにくくなる老後の慎ましさの中にも、人々の賑わいと温もり、食事や趣味の楽しみ、芸術・観劇鑑賞などの「ドラマ」がある毎日――身も心も軽やかに過ごす後半生のすすめ。




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