COMIC
GAME
G動画
G写真
ラノベ
通販
いいね
Rank

いまどきの思想、ここが問題。

日本人はさまざまな社会問題をどう感じ取り、思想としてどう考えているのか--。
本書は、戦後ニッポンの思想的問題点をとりあげた評論集である。
テーマは戦争総括、歴史教科書問題、大江健三郎のノーベル賞問題、オウム、援助交際論、フェミニズム、クローン技術への危機意識など多岐にわたる。
例えば、昨今、物議をかもした「歴史教科書問題」。
自虐的な歴史観を超えよ、という風潮の中、著者は、政治イデオロギーの対立として考えること自体が間違いだ、と語る。
慰安婦がいた、いないを論じるよりも、戦時に人間は何をするかわからない存在だ、という文学的想像力を育てることが先決ではないのか。
また、大江健三郎ノーベル賞問題とは何か。
美談としてでしか報じられなかったことに、この国の批評精神の貧困さを嘆く。
マスコミに流布される言説から、一歩引いた視点で捉え直し、自前で考える必要性を説いている。
日本人の無邪気な知性を論駁した意欲作である。




ユーザレビュー
  • 0
  • 0
  • 0



実用書
©LOQUY 2018-2024 AllRight Reserve.