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イソップ寓話の経済倫理学 人間と集団をめぐる思考のヒント

ウサギとカメの競争の話などで有名なイソップ寓話集。
つい子どもの読み物と考えがちだが、その教えるところは、厳しい競争社会を行き抜くための叡智の宝庫である。
ヘビは邪悪で、ロバは愚か、キツネは狡猾、サルは賢いようでいて知恵が浅い--こうして性格づけられた動物たちは、その言動を通じて様々な愚行の典型を示す。
そこに描かれるのは、賢いものが勝ち残り、愚かなものが敗退するという徹底した弱肉強食の世界であり、他者の善意に甘えたり、悪い性質がよくなったりする「幻想」は一切排除されている。
このような寓話の数々を、感情レベルで理解せずに、損得の「勘定」に還元して考察する「経済倫理学」の立場から読み解いたのが本書である。
人間は感情に即して生きる一方、利益を求めて不利益を避け、正義を成就して不正を避けようと行動している。
そんな人間社会の現実の中を、他者と競い合って生きていく上で、本書はまたとない知恵袋となろう。




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