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アトランティス・ミステリー プラトンは何を伝えたかったのか

現代から約一万二千年前、大西洋上にアトランティスという繁栄する島があった。
だが次第に堕落し、神罰によって一昼夜にして海中に没してしまった――。
プラトンが「全面的に真実の話」として書き遺した、アトランティス伝説である。
地質学者やアマチュア研究者、はては霊能力者にいたるまで、数多の男たちがこの伝説の虜となり、様々な説を発表してきた。
「アトランティスは実在した。
いま大西洋に沈んでいる」「いや、クレタ島のことだ」「アイルランドだ」「南極だ」……。
だが、どの説も決定的な証拠に欠け、いまだ定説はない。
しかし、ヨーロッパ人が持つ先入観とは無縁であり、さらにプラトンの真意を見抜く歴史学者の眼を持つ著者が本書で展開する論説は、まさに「コロンブスの卵」と唸るに足る説得力を持つ。
西洋古代史最大の謎を解き明かす、新鋭歴史家のデビュー傑作。
読者は、ページをめくるのがやめられなくなるはずだ。




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