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荒野(あらの)の宗教・緑(みどり)の宗教 報復から共存へ

生存困難な荒野(あらの)で、絶対的な神をつくり上げた一神教世界。
そこでは<厳格な戒め>の下、神による救済が説かれ、報復が神の名の下に肯定される。
一方、豊かな自然観が神々を生み出した多神教世界は、異質な価値観に寛容であり、特に日本では、いのちの共存をはかる<おだやかな救済論>が育まれてきた。
世界各地を歩き、そこに生きる人々のありようを見つめ続けてきた著者は、互いのいのちの存在を認識する多神教の宗教観を<緑の神学>として提示し、世界はそこに立ち戻るべきと説く。
縦横に思索を広げた比較宗教論。




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