中国任侠列伝 天子恐るるに足らず!
中国史上、朝廷人士たちの世界=官界に対して、無位無官の庶民の世界を「江湖の世界」という。
この世界で尊ばれたのは、義や侠の精神である。
そして、その精神を身をもって示した者――これらを任侠の徒、義侠の士などと呼ぶ。
任侠の徒はしばしば無法者と同義に扱われ、朝廷からは好ましからざる存在として忌避された。
しかし、彼らにはしばしば庶民からの多大な人望が集まったのである。
なぜか?本書は、中国史上で今なお名を残す「江湖の世界」の英雄たちの生き様を生き生きと描こうとするものである。
戦国時代の刺客、遊侠、新興宗教の教祖、塩賊、海賊、秘密結社、匪賊、青幇など、正史から見ればアウトサイダーにすぎない彼らの生き方をたどることによって、中国の歴史がより厚みをまし、面白く感じられるにちがいない。
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