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奪はれた歴史 未来ある国家観の再生に向けて

外圧に惑わされない自らの歴史観をいま、私たちは、どう築き上げるべきか。
「歴史教科書」採択問題、「靖国参拝」問題――戦後、日本および日本人が曖昧にしてきた事の決着をつけるべき時がきている。
著者の主張は明晰である。
例えば、靖国参拝についてはこう述べる。
「もし日本が間違いなく主権国家であるならば、内閣総理大臣が、そして天皇・皇后陛下が、靖国神社に公式参拝を果たされるのに何の遠慮も要らぬはずである。
そこに参拝するかしないかは、完全に当事者の内面の問題であり、近隣諸国が如何に差出がましい干渉に及ぼうとも、気兼ねをしてはならない。
それは翻って我が英霊を冒涜する所業に当る」。




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