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読まない力

「言葉は意識の産物である。
現代は意識優先、つまり脳化社会で、だから情報化社会になる。
人生は『意識のみ』になってしまった」……。
著者はあまり言葉を信用していない。
言葉を読み過ぎず、先を読まず、解剖学者の眼で世の中を見つめ、静かに考える。
すると現代日本人が気づかない、人間社会を取り巻くシステムが立ち現れる。
たとえば、著者は本書で以下の意味のことを述べている。
「秩序は同量の無秩序と引き換えでないと手に入らない。
文明とは秩序であり、秩序を構築する過程で同量の無秩序を生み出している。
それが炭酸ガス問題、環境問題の本質である。
代替エネルギーもどうせ同じことであり、どこかにエントロピーを増やしてしまう」。
日本人がこれからどう行動するかを考える上で、無視できない指摘ではないだろうか。
本書は月刊誌『Voice』で2002年からはじまった好評長期連載「解剖学者の眼」を完全収録した時評集。
石油問題、自衛隊のイラク派兵、靖国参拝、振り込め詐欺、オリンピック…。
日本のこの7年を振り返りつつ、普遍的な視座を提案する。




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