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私の「うつ病」体験記 病んでわかった家族の絆・夫婦の愛

著者は、現在の20代、30代には馴染みが薄いかも知れないが、日本のテレビ草創期に、NHKの看板アナウンサーとして人気を博し、フリーになり『小川宏ショー』という、今でいえばワイドショーの草分け的なキャスターを務めた人物である。
『小川宏ショー』は十七年の長きにわたり放送が続けられた、名実ともの人気番組だった。
その小川宏が、平成三年の冬、突然の倦怠感に襲われた。
病状は徐々に悪化し、春先には死を決意。
出勤、通学に急ぐ人々の間を、死に向かって歩いていた…幸い、自殺は未遂に終ったが、即日入院、「うつ病」との闘いが始まった。
看病する妻も「うつ病」になり、挙げ句の果てには、ガンの宣告まで受けた。
本書は、その壮絶な「うつ病」との闘いを、ときにユーモアを交えて綴った「うつ病」克服の体験記である。
「うつ」とは友だちになればいい。
病気は人生の挫折ではないと訴える、「生きる喜び」が溢れる感動のエッセイである。




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