お江戸の意外な生活事情 衣食住から商売・教育・遊びまで
将軍家のお膝元・江戸は、すでに十八世紀ごろ人口百万、世界有数の消費都市だった。
街は活気にあふれ、物見遊山が盛んになり、歌舞伎や寄席、浮世絵、洒落本などの文化も花開いていた。
時代小説やテレビドラマ、映画などは、このころの江戸を舞台にしたものが少なくない。
しかし、ドラマや映画を観ていて、もう一つよく理解できていないのは、江戸の庶民達はどのように暮らしていたかという具体的なことだ。
一日の労働時間は何時間くらいだったのか、そして収入は、冬の寒さと夏の暑さをしのぐ衣服は、食べ物は、肝心の住まいは……と考え出すと意外とその実態を知らないことが多いのではないだろうか。
本書は、衣・食・住・金・遊び・犯罪・労働の七つの視点から江戸の庶民の生活を浮き彫りにした江戸学の入門書といってよいだろう。
本書の内容を知っていれば、小説の味わいも深まり、ドラマや映画の楽しみが増すことは間違いない。
江戸ファン必読の一冊である。
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