世がバブルを謳歌し、差異化・多様化・感性主義などの言葉が乱舞していた頃、著者はいち早くその危険性を指摘した。<br />そして今、誰もが著者の正しさを再認識せざるを得ない状況にたち至った。<br />まさにその言葉通り、消費文化の行き過ぎに対する反省が起きている。<br />戦後日本の虚妄な精神を衝き、オーソドックスということの意味を探った、著者渾身の評論集。<br />