貧困クライシス(毎日新聞出版) 国民総「最底辺」社会
『下流老人』の執筆を通じて見えてきたのは、「若者の貧困と高齢者の貧困は密接につながっている」ということだ。
若者たちへの支援が十分でないと、彼らが年齢を重ねて高齢者になったときの生活状況が、悲惨なものになってしまう。
すべての人がいずれ老人になり、体が不自由になり、年金や生活保護を活用することになる時期がやってくる。
高齢者の問題は、若年層、中年層の明日の問題であり、生活の根幹にかかわる問題といえるだろう。
今ここで対策を打たなければ、「一億総下流社会」が到来することは目に見えている。
本書では、子どもから老人まで、あらゆる世代の貧困事例を紹介。
さらに、生活保護をはじめ、貧困状態にある人が申請し受給可能な社会保障制度を挙げるとともに、貧困状態から抜け出すための具体的な解決策を紹介する。
毎日新聞「経済プレミア」の連載に大幅加筆。
日本の貧困問題のすべてが分かる。
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