戦史に学ぶ「勝敗の原則」 戦略・戦術・指揮官の三つの視点で分析する
「戦う」とはどういうことなのか。
辞書的に説明すれば、「力」を行使して相手の意志を屈服させ、わが意を通すために勝利を争うこと、といえる。
では、「意志の争い」を「勝利」と「敗北」に分かつものはいったい何なのだろうか。
本書は、「戦略・戦術・指揮官の能力」の3つの観点から、13の戦いを分析し、そこから戦いに潜む「勝利の定理」を導き出すことを試みた戦史研究の書である。
たとえば、織田信長と今川義元が相まみえた桶狭間の戦いは、信長勢4000人に対し、今川勢2万5000人といわれている。
数字上は信長の圧倒的劣勢である。
しかし、勝利を手中に収めたのは信長であった。
古来「奇をもって勝つ」といわれる。
いわゆる「奇襲攻撃」である。
桶狭間こそ、奇襲の典型であると著者はいう。
ビジネスにおいても勝ち負けはある。
視点を変えれば、現代に通じる、負けないビジネスの手引き書として有益な示唆を与えてくれる「戦略書」でもある。
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