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梅原猛の『歎異抄』入門

「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」。
強烈なパラドックスを含むこの成句で有名な『歎異抄』。
その一言一句から発せられる「毒」と「薬」は、時代や階層を超え、人々の魂を揺り動かしてきた。
親鸞の純粋なる信仰を、直弟子唯円が大胆率直に記述した『歎異抄』の魅力とは何か。
わが国でもっとも優れた宗教書であると絶賛する著者が、その真髄をあまさず語る。
法然と親鸞、親鸞と唯円という師弟関係を通して浮かび上がる独自の世界。
道徳の延長ではない宗教の本質をえぐり出す。
また、『歎異抄』の聞書作者である唯円その人の出自をめぐり、梅原流の歴史観を披瀝する。
これまで唯円は東国の出身であるとされていたが、数々の資料を通して、西国の出身ではないかと。
そして親鸞と唯円の深い関係も、親鸞の晩年に京都で築かれたのではないかと、独自の推論を展開する。
『歎異抄』成立の秘密に迫った興味深い洞察である。
現代語訳と詳しい年表付きの決定版である。




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