テレビでおなじみ、天下の副将軍「水戸黄門」。<br />しかし助さん格さんと悪を懲らしめて全国を漫遊した話は完全な創作。<br />人生最大の旅は、鎌倉までの往復のみ。<br />では、全国漫遊伝説はいかに生まれたのか? 本書では、資料が語る光圀の人生を追いながら、その思想と行動が後世に与えた影響を大胆に考察する。<br />出生の秘密、グレた少年期、藩主としての光と影、隠居後の優雅な生活まで、偶像ではない「人間くさい水戸黄門像」をあぶりだす。<br />