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2021年10月4日、岸田新政権が発足した。
ワクチン接種体制やデジタル庁をはじめ菅内閣が残した遺産を継承しつつ、さまざまな課題に立ち向かうことになるが、何よりも間近には衆議院選挙が迫っている。
10月31日の投開票がすでに表明されており、新政権にとってはまさしく決死の覚悟で内外の難題に挑む覚悟が求められる局面だ。
本特集では、私たちがいま直面する日本の課題、さらには衆院選の論点を踏まえて、日本政治が真に向き合うべきテーマを探る。
宮家邦彦氏は日本外交の対米中戦略を考察し、筒井清忠氏は菅前内閣と戦前の田中義一内閣を比較しながら日本政治の現在地を考える。
また、国家と個人のアイデンティティの喪失に警鐘を鳴らす先崎彰容氏と開沼博氏の大型対談は必読だ。
特別企画は依然として混迷が続く中東情勢をふまえて、「国際紛争の終わらせ方」について三氏に議論を展開していただいた。
巻頭インタビューでは、作家の吉本ばなな氏が「大人」をテーマにいまの日本に対して感じていることを語る。
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