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10月31日の衆議院選挙は、自民党が着実に勝利した。
同月8日の所信表明演説では成長と分配の好循環を柱とする経済政策、あるいは国民との対話など「岸田カラー」を打ち出した内容であったが、一方で具体的にいかなる国家像をめざすかが不明瞭だという指摘も少なくなかった。
まさしく新首相の手腕や力量が問われるいま、さまざまなテーマから岸田新内閣の課題を考える。
巻頭論稿では山内昌之氏が台湾危機に対峙する覚悟を説くほか、政治学者であり熊本県知事を務める蒲島郁夫氏は「成長と分配」の前に着手すべきことを指摘。
新型コロナ分科会のメンバーでもある大竹文雄氏は行動経済学の視点からワクチン政策と出口戦略を検討する。
そのほか、デジタル監に就任した石倉洋子氏の特別インタビュー、また藤村龍至氏と西田亮介氏という次世代を担う論客同士の対談も必読だ。
特別企画では、メルケル独首相が退任したあとのヨーロッパ情勢を考える。
巻頭インタビューではローソンの竹増貞信社長が登場するほか、前国家安全保障局長の北村滋氏のインタビューや、與那覇潤氏と東畑開人氏の特別対談にも注目していただきたい。




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