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てんまる

昔はなかった日本独自の’てんまる’。
なくてもすんでいたのになぜ? 紆余曲折を経て採用することになった理由と歴史的背景を探る。
「ここではきものをぬいでください」。
こう書かれた文章があったら、「履物」か「着物」か、どちらの意味か迷うだろう。
短い文でも読点がないと、このように意味をとりづらい。
句読点の目的は、コミュニケーションの大基本「正しく伝えるため」だったのである。
日本では奈良時代から、一部でさまざまな句読点らしきものはあったが、いまの形になったのは明治時代。
江戸時代後半、当時の学者たちによって、ヨーロッパのパンクチュエーション(記号)と「てんまる」が比較されたことが基盤を作ったといえる。
この時こそ、日本語が近代化する革命的ターニングポイントだったのだ!




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