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特集1は「失われた日本の道徳」。
現在の日本社会のさまざまな問題は、大きな視点で語るならば道徳や倫理の衰退が共通していないだろうか。
無法地帯と化すSNSの氾濫は最たる例だが、旧統一教会の問題で揺れている政界にしても政治家が拠るべき規範を見失っているともいえる。
いつしか西洋流の個人主義が履き違えられて社会を覆い尽くし、企業も新自由主義に走って本来の日本的経営を見失っている。
「利他」という言葉が見直されたように、他者との関わり方をどう考え直すかという点では、コロナ禍以降に生き方や働き方が変わるいまこそ向き合うべきテーマではないか。
兼原信克氏と松井孝治氏は政治、シェリー・ケーガン氏は哲学など、各識者がそれぞれの専門から道徳と日本社会について論じる。
特集2は「いま、子どもは幸せか?」。
わが国の未来を担う子どもたちが現在抱えている課題や、教育現場の実情を紐解く。
巻頭対談では緊張高まる東アジア情勢と日中国交正常化50年の意味について、岡本隆司氏と野嶋剛氏が議論。
『映画を早送りで観る人たち』が話題の稲田豊史氏と與那覇潤氏の初対談も必読の内容だ。
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