「大川小学校が孤立しています」。<br />あの日の激しい揺れの後、ラジオが伝えていた。<br />妹のみずほさん(当時12)は帰って来ない。<br />母の車にパンや毛布を積んで学校に向かった。<br />途中、知り合いから、遺体が見つかったと告げられた。<br />母と泣き崩れた――。<br />被災地の人々は、大切な人を失った悲しみを胸に刻み、いのちと向きあい続けてきた。<br />東日本大震災から5年。<br />その歩みをたどった。<br />※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。<br />【文字数:10200文字/単行本換算で14ページ】