被災地と認知症
9年ほど前、アルツハイマー型認知症と診断された宮城県の男性(74)は、記憶が現在と昔を行ったり来たりします。
その症状は、2011年の大震災を境に進んでいきました。
自宅は津波で流され、妻(74)と仮設住宅に移ったある日、妻が出かけた間に、夫は知人の部屋に行き、いきなりズボンを脱いだとわかりました。
わずかな時間でさえ、目が離せなくなりました。
「患者を生きる」脳と神経シリーズ。
※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。
【文字数:5470文字/単行本換算で10ページ】
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