祖父はベトナムに残った
「君ら(日本軍)は白人と戦った。
我々も白人と戦う」「ならば、我々と目的は同じじゃないか」。
旧日本陸軍第3航空軍・仏印分遣隊の元山久三1等兵は、日本の降伏に納得せず、仲間数人と脱走、ベトナム独立連盟(ベトミン)の幹部に勧誘され、軍事学校の教員となった。
その孫娘、ホアン・ティ・タイン・ホアイさんは今、2014年末、日本企業の支援でハノイに開設された「日本国際眼科病院」の経営アドバイザーとして、監督官庁とのやりとりや、日本人経営陣の方針を現地職員に伝える役割を担っている--1945年の終戦時、日本に復員せず、現地に残った残留日本兵は約1万人と推計されている。
残留兵とその家族たちは、戦後70年をどう生き抜いてきたのか。
国際政治や経済情勢に翻弄されてきたその運命を追う。
※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。
【文字数:9700文字/単行本換算で14ページ】
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