「治りません」。<br />医師にそう告げられたとき、鈴木歩美さんは36歳。<br />娘は4歳だった。<br />日記に「絶対勝利」と書いて、治療してくれる病院を探した。<br />手術を繰り返し、抗がん剤の新薬も試したが、効果はなかった。<br />「貴重な時間を、家族と過ごそう」。<br />最期に選んだのは在宅のホスピスケアだった。<br />連載「患者を生きる」がんシリーズ。<br />※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。<br />【文字数:6563文字/単行本換算で11ページ】