最期に妻は言った
1995年1月17日未明。
兵庫県西宮市などを大きな地震が襲った。
いわゆる阪神大震災だ。
同市の和泉喜久男さんは、自宅で小学4年生の長男を亡くした。
病院や自宅などで何度も泣いた。
あれから20年。
新年を迎えるたびに神棚のアルバムに手がいく。
神戸市長田区の桑野照次さんは、自宅で妻を亡くした。
「もうええから、行って」。
最期に妻は言った。
2人で店を開き、3人の子を育てた妻だった。
震災の遺族たちの歩みをたどる。
※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。
【文字数:13153文字/単行本換算で22ページ】
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