1973年、日本で最初の原発をめぐる住民訴訟が四国で起きた。<br />85年、福井で「もんじゅ」をめぐる住民訴訟が起きた。<br />いずれも提訴から20年目に敗訴となった。<br />最高裁はいつも、行政判断・国の安全審査を「適法」としてきた。<br />そして福島の過酷事故……。<br />メディアは原発裁判をどのように伝え、司法のあり方をどう問うてきたのか。<br />社説で、記事で揺れる報道現場の葛藤を検証する。<br />2012年4月2日から朝日新聞夕刊で連載した「原発とメディア 司法」全22回を収録。<br />