虐待された子どもたち
愛知県立「あいち小児保健医療総合センター」心療科病棟には、虐待の後遺症に苦しむ子どもたちが入院している。
「愛される方法を教えてほしい」。
病棟の廊下の壁にもたれつぶやく女子中学生。
父親から虐待を受け、乳幼児期に築かれる親子間の情緒的な絆「愛着」がゆがんでしまっているという。
被虐待児は「保護された時がゼロ歳児」ともいわれ、心療科では赤ちゃんを見守るように甘えや怒りを受け止めた――。
ほめられても「うそつけ」と素直には受け止められない男子中学生。
「あなたはちっともわるくない」。
そんな絵本を読んでもらうと、表情が穏やかになった女子小学生。
全国でも珍しいこの病棟に、記者が2年前から通い、心の傷と向き合う子どもたちの姿を追った。
※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。
【文字数:8400文字/単行本換算で12ページ】
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