闇の中の子どもたち
1990年代後半、ウイルスの増殖を抑える薬が次々に開発されたことで、エイズは医療水準の高い先進国では「死の病」ではなくなった。
しかし、治療薬は値段が高く、途上国の人々は手が届かない。
21世紀を迎え、エイズ感染者のほとんどはアフリカ、東南アジアの途上国で暮らし、適切な治療を受けられずに死んでいく割合も格段に高いことが問題となっていった。
2003年の朝日新聞連載「北部タイの子どもたち」は、貧困、病気に覆われた厳しい環境に置かれているタイ北部の子どもたちの姿を描いている。
子どもたちのエピソードは悲惨でやるせないが、そんな中でも懸命に生きる子どもたちの姿と、支援するNGOの新たな試みに一筋の光明が見える。
なお、タイは、90年代に爆発的な感染拡大に見舞われたが、官民挙げてエイズ問題に取り組み、新規感染者はピーク(91年)の14万人から2万人弱まで減少している。
※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。
【文字数:8851文字/単行本換算で15ページ】
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