サルのように生きてます
「サル、三ヒキ、ですから。
その正直なサルのように生きてます」。
「猿3匹」。
その意味は「見ざる、聞かざる、言わざる」。
彼の国で生き残るには「3猿」のようになるしかないという意味で帰国者がよく使う隠語だった――。
「朝鮮総連」(在日本朝鮮人総連合会)の「地上の楽園」宣伝のもと、日朝両政府の了解のうえで進められた帰国事業(1959?1984年)。
その初期、川崎市から帰国した女性(80歳で死去)から送られてきた四十数通の手紙には、苦しい生活のありさまが切々とつづられていた。
希望に満ちていたはずの祖国での日々はどのようにして暗転したのか。
当事者の思いを垣間見る。
※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロンテンツです。
【文字数:3800文字/単行本換算で6ページ】
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