格差というものは子どもの頃から、いや、生まれた時から始まっていると言ってもいい。
ここに2人の大学生がいる。
教員の両親のもと、世田谷区の一軒家で育ち、有名私立中高一貫校に進学した慶応大の女子学生。
母親から虐待を受け、小学生の頃から児童擁護施設で育ち、奨学金を受けて働きながら学ぶ東洋大の男子学生。
上と下。
お互いに見えづらい、分断された世界で、それぞれに育った2人が自分とは逆の世界を知り、そこに足を踏み入れた。
※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。
【文字数:12281文字/単行本換算で21ページ】