あんたのところの嫁は狂っているのか
あんたのところの嫁は狂っているのか――。
関西地方の40代女性は2015年夏、夫からそんな内容のメールを見せられた。
差出人は自分の姉。
安保関連法案反対のデモに参加し始めたころで、自分が写った写真が新聞に載ったことがあった。
姉との連絡は絶った。
「自分がいたら変な空気になるかも」と、正月の親類の集まりには出なかった――。
私はこう思う。
そんな普通の言葉が、攻撃されたり、場を奪われたりして、発せなくなっていないでしょうか。
「話そかな」と口を開こうとした人々が、今の日本で向きあう現実を、五つの話で描きます。
※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。
【文字数:8000文字/単行本換算で11ページ】
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