JR上野駅から御徒町駅までの高架下を中心に、400もの店がひしめく「アメ横」。
敗戦後の混乱期、ヤミ市で売られた芋飴が人気だったのと、進駐軍から出回ったアメリカ製品を扱ったことから名付けられた。
一年の7割を稼ぎ出すと言われる歳末商戦では、カニやいくらなど、海産物を山のように積み上げた店の情景がテレビに映し出されるが、実はその多くは、年末だけ商売替えした靴屋さんだったりする。
敗戦後の混乱期の官憲との戦い、時代に合わせてめまぐるしく商品を入れ替える商魂、そしていま、ご当地アイドルの聖地……。
戦後日本の歴史をそのまま映し出した、万華鏡のような記憶を掘り起こしてみる。
※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。
【文字数:6331文字/単行本換算で11ページ】