一睡もせず600キロを走りきるトラック、「時間通り」が重圧となるバス、走っても走ってもノルマに届かないタクシー……。<br />昼夜を問わず、さまようように走る車両の運転席。<br />その異空間でドライバーたちは憂鬱を抱え続けている。<br />月に300時間以上働いても、手にする給料は数十万円。<br />待ち受ける人を、乗せる人を喜ばせようとすればするほど、労働強化は進み、危険と隣り合わせになっていく。<br />効率化がもたらすゆがんだ現状は打破できるのか。<br />