「輸血を受けると、口を開ける必要がないほど呼吸が楽になる」。<br />世界最高峰のロードレース、ツール・ド・フランス覇者の言葉だ。<br />自分の血液を抜いて保存し、血液量が回復した後に、試合前に輸血で戻して持久力を増強する。<br />自分の血であるため、ドーピングが発覚しにくい。<br />秒読みともされる遺伝子ドーピングを含め、最高峰を目指すがゆえにトップアスリートがはまってしまうドーピングの最先端事情を紹介する。<br />