カイシャ化する大学
「理事長のもとに、固く結束し……献身的に職務に精励します」。
京都市の平安女学院大学の事務室の朝は、約40人の職員の唱和で始まる。
経営コンサルタントから転身した理事長のもと、経営危機から立ち直った業績は、全国から注目されている。
教職員組合の反発を抑え、給与を平均3割以上カットし、人事権を教授会から理事会に移行したことが、立て直しのカギになった。
同大学は、全国で同じように進む大学の変貌の一つの例に過ぎない。
政府主導のガバナンス改革で、大学運営に企業経営的手法の導入が進められて久しい。
同じように改革が進む韓国や英国、米国の動向を踏まえながら、功罪相半ばする大学改革の実情に迫った。
更新中です。しばらくお待ちください。