異次元緩和1周年
日本銀行が過去最大の金融緩和(「異次元緩和」)を始めてから、2014年4月で1周年が経過した。
異次元緩和は、日本銀行が市場に流すお金の量を2倍に増やし、物価上昇率を2%に引き上げることを目指す政策だ。
市場金利が実質ゼロ%の状態で、金利政策が実行不可能な中で編み出された奇策だが、日銀が市場に放出したマネー(マネタリーベース)は約5割ほど増え、円安と株高を引き起こしたものの、そのほとんどは金融機関が日銀に持つ「日銀当座預金」に眠り、市中に出回っていない。
他方、巨額の「緩和マネー」や東京オリンピックを睨んで、海外投資家は活発に投資を続けている。
物価上昇率は高まってはいるが、消費増税後の対応を誤れば景気は落ち込み、デフレに戻るおそれもある。
日銀は「脱デフレ」を果たすことができるのか。
綱渡りの続く日本経済の実相を探るルポ。
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