1988年夏の甲子園。<br />兵庫代表・滝川第二高校との初戦に挑んだ高田高校は、56年ぶりとなる降雨コールドにより、9対3で敗退した。<br />試合終了のサイレンは鳴らず、滝川第二高校の校歌斉唱もなかった。<br />以来、高田高校は甲子園の土を踏んでいない。<br />そして3・11。<br />元球児たちは震災を、どう迎え、どう乗り越えたか。<br />家を流され、故郷を破壊し尽くされた彼らは何を思い、何を目指すのか。<br />東日本大震災の爪痕をたどる感動のルポ。<br />