外国の優れた文物を取り入れて、オリジナル以上のものを作り出す。<br />それが日本の匠の技。<br />いまやすっかり日常的なお菓子となったバウムクーヘンにも、そんな物語がつむがれている。<br />第一次大戦のドイツ人捕虜が広島「原爆ドーム」で伝えたオリジナルの味が、「ふんわり」「しっとり」「ハード」など、様々なバリエーションを生み、日本人の生活にしっかり根付いていくさまを丹念に追ったユニークなルポルタージュ。<br />