厚生労働省の審議会が、労働者派遣法の改正案をまとめるべく議論を進めている。<br />「自由な働き方ができる」という派遣労働の前向きなイメージは、いまや「ブラックな働き方」という側面の方が強調されがちになってしまった。<br />規制が強化されたのに「誰も幸せになっていない」現実もある。<br />だが、そこで立ちすくむわけにはいかない。<br />働き手のためのバケンは実現できるのか。<br />時代と政治に翻弄され続けてきた派遣労働は、いま再び正念場を迎えている。<br />