寝たきりの母親を抱え、働きたくても体がついていかない。<br />「母ちゃんのために生きてきたようなもんだ」とこぼす男性を、しかし社会は容易には救い出してはくれない。<br />家を追い出され、生活保護すらまともに受けられず、貯金が尽きる一方でふくらむ借金……。<br />そして、考えるのは死のことばかり。<br />いまの日本で、そんな生活困窮者は決して珍しい存在ではない。<br />ただ、わずかだが希望の糸は残されている。<br />山形県で見た、社会支援の在り方。<br />