老人とマグロ
ミナミマグロの取れる海では、オーロラが見える。
青にも黄にも見えるヒダが空一面にかかって、カーテンが揺れているみたいなんだ。
あの風景は漁師だけのものだ――。
焼津を拠点に50年以上にわたってマグロ漁に携わった男が、良質なマグロを求めて、フィジー、インドネシア、オーストラリア、南アフリカ、南極など、世界中を旅した記憶を振り返る。
日本人の漁と他国人の漁はどう違うのか? かつて捨てていたマグロがいまなぜ人気なのか、男ばかり20?30人の洋上生活の実態、そして、洋上でしか見られない風景やマグロ漁の今後……。
叙情たっぷりの回想録。
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