生みの親が育てられない「要保護児童」は全国に4万7000人。<br />その多くが施設で暮らす一方、里親委託や特別養子縁組で家庭的な環境の中で育つ子どもたちもいる。<br />そんな血縁のない親子が乗り越えなければならないのが、生みの親の存在を伝える「真実告知」。<br />真実を聞いた子どもたちは、育ての親への愛情とは別に、生みの親に焦がれたり憎んだり、幼い心の中で葛藤する。<br />学校でつらい思いをすることもある子どもたちは、養子が普通に語られる社会を待ち望んでいる。<br />