「それが最善の策なのですか」。<br />2012年9月11日、民主党の野田政権が尖閣諸島を国有化した。<br />端緒は石原元東京都知事の都購入案。<br />同盟国の米国には相談しなかった。<br />米国は不信感を抱き、中国は激怒した。<br />日中関係は最悪化し、米国にも飛び火した。<br />そこに13年末、安倍首相が靖国神社参拝を断行。<br />中韓の緊張は一気に高まり、米国は失望した。<br />日本の政治判断は適切なのか。<br />国益と日中のはざまで苦悩する米国の立場を子細に追いながら、米国の視点から日本外交の大儀を検証する。<br />